省エネはカーボンフットプリントの削減における重要成功要因です。省エネを実現するためには、生産プロセスからだけでなく、多くの場合利用されずに単に大気中に放出されている高温プロセスガスからの廃熱回収のプロセス効率を改善する必要があります。
エネルギーコストの削減、化石燃料を使わないことによる CO2 排出量の削減など、エネルギー回収装置を使用することで最終製品のコストに競争上の優位性が備わるだけでなく、次世代のための環境保全にも役立つ投資となります。
GEA はダスト含有量などの排ガス条件に適した熱交換器システムを使用した WHR(廃熱回収)装置を単体で、あるいはガス浄化技術と併せて提供しています。
これらの熱交換器ユニットは世界中のさまざまなプロジェクトで使用されており、信頼性と効率の高さが実証されています。
通常、GEA のエネルギー回収システムは以下で構成されています。
排ガスから回収した熱は以下のように利用可能です。
廃熱はクリンカークーラーの廃ガスだけでなく、予熱器の廃ガスからも回収することができます。粉塵の含有量が異なるため、この2種類の廃ガスには異なる熱交換器システムを使用する必要があります。
この熱は発電用 ORC タービンの運転のほか、他の用途における高温の熱媒油や水の生成に使用可能です。
また、SCR のガス浄化プロセスでこの熱エネルギーを利用することもできます。
ガス浄化プロセスの上流と下流で使用可能なガス温度に応じて、排熱の回収はサイクルの2つの異なるステージで行うことができます。
この数年間、エネルギー価格の高騰と CO2 排出量低減の必要性により、すべての産業のエネルギー回収用途の重要性は高まっています。プラントスタックに高温のプロセスガスが投入されると貴重な熱エネルギーが失われますが、電力として簡単に回収または変換できます。産業で発生する廃熱は潜在資源ですが、多くの場合、使われることはありません。
エネルギー集約型プロセス産業は、多くの場合、利用されない大量の廃棄物を排出します。しかしながら、その熱エネルギーを利用することは、着実に上昇するエネルギーコスト、企業が競争力を維持していく、ますます厳しくなる環境規制の観点から、経済的にも生態学的にも道理にかないます。GEA は、最も効果的なソリューションであることが実証された ORC (Organic Rankine System:有機ランキンサイクル) 技術を採用したガス浄化・エネルギー回収システムを提供しています。